ウェットスーツの袖口・手首が破れたら?両手首交換修理の工程を職人が解説

ウェットスーツの袖口・手首が破れたら?両手首交換修理の工程を職人が解説

こんにちは。
ウェットスーツ修理専門店の @wet_repair です。

今回ご紹介するのは、両手首・袖口の交換修理です。

ご依頼いただいたウェットスーツは、本体部分はまだ使える状態でしたが、袖口のゴム部分が劣化し、ピンホールと呼ばれる小さな穴も出ていました。

「ウェットスーツ本体はまだきれいなのに、袖口だけボロボロになってきた」
「手首まわりだけ破れてきた」
「小さな穴から水が入るようになってきた」

このようなご相談は、ウェットスーツ修理の中でも多い内容のひとつです。

袖口は、ウェットスーツを着る時・脱ぐ時に毎回引っ張られる場所です。
そのため、生地の中でも特に劣化、破れ、ピンホールが出やすい部分です。

今回は、破れている部分だけを簡単にふさぐのではなく、両方の袖口パーツをまとめて交換する修理を行いました。


袖口はなぜ傷みやすいのか

ウェットスーツの袖口は、着脱のたびに強く引っ張られる部分です。

特に、急いで脱ぐ時や、手首まわりを強く引いてしまう癖がある場合、袖口のゴムや生地に負担がかかります。

その負担が積み重なることで、

  • 袖口の破れ
  • 手首まわりの劣化
  • ピンホール
  • ゴム部分の伸び
  • 生地の裂け
  • 水の入り込み

につながる場合があります。

「本体はまだ使えるのに、袖口だけ傷んでいる」というケースは少なくありません。


劣化した部分を残さない理由

破れた箇所だけをふさぐ修理もあります。

しかし、劣化した部分をそのまま残してしまうと、修理した周辺からまた傷みが出る場合があります。

今回のように、袖口全体のゴム部分が劣化している場合は、劣化部分を残すよりも、袖口パーツごと交換した方がよい場合があります。

ただし、すべての状態で交換修理が必要というわけではありません。

破れ方、生地の状態、劣化の範囲、使用年数、今後どのくらい使いたいかによって、修理方法は変わります。

ウェットスーツ修理専門店では、写真や実物の状態を確認しながら、どこまで直すべきかを判断します。


両手首交換修理の工程

今回の修理では、両方の袖口パーツを交換しました。

主な工程は以下の通りです。

1. 解体

まず、破損の大きい手首側から糸をほどき、古い袖口パーツを外していきます。

この時、周辺の生地まで傷めないように慎重に作業します。

2. カット位置の確認

袖口を交換する時は、どこでカットするかが重要です。

折りジワのある場所や、負担がかかりやすい場所を避け、パーツの境目でカットします。

境目で切ることで、余計な糸止めを少なくし、仕上がりをきれいにしやすくなります。

3. 形を整える

古いパーツを外した後、切り口を整えて形をそろえます。

この工程を丁寧に行うことで、新しいパーツをきれいに合わせやすくなります。

4. 新しい袖口パーツを作る

新しい袖口パーツを作ります。

袖口は立体的な形になるため、パーツの貼り合わせやダーツ部分の処理も大切です。

この部分は、負担がかかりやすく、ピンホールが出やすい場所でもあります。
そのため、貼り合わせや接着も丁寧に行います。

5. 接着

新しいパーツを本体に合わせて接着します。

端から無理に貼るのではなく、センターを見ながら位置を合わせ、カーブに合わせて伸び縮みを調整します。

6. 縫製・組み立て

最後に縫製して組み立てます。

組み立て前に裏側を先に縫っておくことで、仕上がりがきれいになりやすくなります。

見た目だけでなく、着脱時の違和感が出にくいように仕上げていきます。


袖口に使う生地について

今回は、袖口部分に伸びのある2mm生地を使用しました。

袖本体は3mmですが、袖口は着脱時に伸びが必要な部分です。

そのため、薄くて伸びやすい生地を使うことで、修理後も着脱しやすく、今までの感覚に近い状態を目指します。

「修理したら着づらくなった」
「手首だけきつくなった」
「動きづらくなった」

このような状態にならないよう、生地の厚みや伸び方も考えて修理しています。


破れたらすぐ買い替え、ではありません

ウェットスーツの袖口が破れたり、手首まわりが劣化したりすると、買い替えを考える方も多いと思います。

しかし、状態によっては、袖口パーツの交換修理で対応できる場合があります。

本体がまだ使える状態であれば、気になる部分だけを修理して、引き続き使える可能性があります。

もちろん、すべてのウェットスーツが修理できるわけではありません。
生地全体の劣化が大きい場合や、広範囲に傷みが出ている場合は、修理より買い替えをおすすめする場合もあります。

大切なのは、まず状態を確認することです。

「袖口だけ破れている」
「手首まわりが劣化してきた」
「ピンホールが出ている」
「本体はまだ使えるので、部分的に直したい」

このような方は、買い替え前に一度ご相談ください。

写真で状態確認できます。
LINE無料見積もり受付中です。

買い替え前に、修理という選択肢を。

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